タイ国王弾劾ブログ

隠し通せると思うなよ。

反政府、一万人集会から一夜明けて

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8月16日、民主記念塔前

長年の(腐りきった)タブーを打ち破ったのは弁護士で民主化活動家のアノン・ナンパー氏。8月3日に開催した反政府集会で、ついに公然と王室批判を展開した。今や、バカ国王の犯罪行為を覆い隠すためだけに存在する不敬罪が存在するこの国で、彼が刻んだこの大いなる第一歩は、歴史的なものになるかもしれない。アノン氏はその後逮捕され、8日に釈放されたものの、扇動罪など複数の容疑で捜査は進行中だ。

 

腐れタブー撃破の第二歩目は、間もなくやってきた。8月10日、タイの名門校タマサート大学で開催された4000人規模の反政府集会で、学生リーダーの一人パヌサヤ氏が、王室改革を求める10の要求を読み上げた。

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Three Finger Salute

 

両氏の国王批判がタイ社会に与えた影響は実に大きい。大きすぎて、タイの主要メディアは、ついて来れていない。自己検閲により、批判内容は省略。

 

そして昨日8月16日、バンコクの民主記念塔前で開かれた反政府集会に、若者を中心に1万~3万人が集結し、クーデターを主導したプラユット政権の退陣、議会の解散、憲法改正などを求めた。私は、ネット中継を祈るような気持ちで視聴していたが、やはり、数万人が一か所に集まるとなると、とにかくネット回線がひっ迫するようで、途切れ途切れの中継となってしまっていたが..。

 

それに、私のタイ語力では、政治的な発言が理解できない。なので、BangkokPostによる、大雑把な同時通訳を聞いていたわけだが、恐らくバカ国王に言及したと思われる発言は、訳されることはなかった。

 

それにしても、昨日の大規模集会は、独裁者プラユットと世紀のバカ、バジラロンコーンの圧政に苦しむ人々にとっては、希望を繋げるものとなったであろう。

 

一夜明けた8月17日、タイの主要メディアがどのように報道しているのかわからないが、その変化は、確実にタイ社会に影響を及ぼしている。

 

17日、SNSには、多くの学校の朝礼で国歌が流れるなか、生徒が反政府の象徴ジェスチャである3本指を掲げ、反政府運動への連帯を示す動画が拡散されている。

 

www.facebook.com

 

アノン氏がタイ社会最大のタブーを打ち破ってから2週間。もしかして….と大きな期待を抱かずにはいられない。

反軍政ラップがiTunesで1位に タイ警察は封じ込めに着手

 

10月22日、10人のタイ人ラッパーが構成するユニットRAP AGAINST DICTATORSHIP(反独裁のラップ)が、軍事政権の圧制を批判する楽曲「The Prathet Goo Mee」をYouTubeにアップした。同曲は27日にタイのiTunesダウンロードランキングで1位になり、YouTubeの視聴回数は700万回を超えた。

※追記:11月7日に3000万回突破

Anti-military dictatorship rap song tops iTunes downloads in Thailand

「設定」の「字幕」を「自動翻訳」にして「日本語」を選択すれば、日本語字幕が表示されるので、ぜひ見ていただきたい。


RAP AGAINST DICTATORSHIP - ประเทศกูมี

我々日本人には、独裁政治や表現の自由のない世界がどのようなものであるかを想像するのは難しいだろう。2014年のクーデター以降、悪徳軍事政権と気違い国王が牛耳るタイでは、国家のカルト化が進んでいる。完全に常軌を逸した国王を神のように崇拝することを国民に強要し、批判の一切は国家権力を用いて封じ込める。

prayforthailand.hatenablog.com

日本でも、共産党をはじめとする野党が「安倍独裁」などと叫んでいるが、タイで図らずも独裁の犠牲者になり、地獄の日々を強いられている人々を知る私は、正直、彼らに軽々しく独裁などという言葉を使ってほしくないと思う。本当に彼らは、独裁国家の現実を知っているのだろうか。

報じられることすらない厳しい現実がタイには存在する。このラッパーたちのことは知らないが、軍事政権からの脅しに屈せず、命がけで反政府活動を行う多くの人々がいる。彼らを突き動かすものは一体何なのか。背景は様々だろうが、単に独裁がけしからんという理由で、命を懸けることはできるだろうか..。

タイ警察は昨日、ラップソングに法律違反の疑いがあるとして、本件の捜査を開始したと記者団に語った。

「ミュージシャンに警告する。法を犯すリスクを取るな。それは、あなたとあなたの家族にとってよくないことだ」

POLICE TO SUMMON RAPPERS WHO CRITICIZED MILITARY GOVT

独裁国家は、家族への脅しも忘れない。上記記事によると、タイ警察の発表の2日前、タイの外務大臣は記者団に対し、以下のように述べたばかりだと言う。

「諸外国は、現政権がクーデーター政権にもかかわらず、完全な自由が保障されていることに驚いている」

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PVで模擬されているのはこの写真。1976年10月6日タマサート大学虐殺事件。

絶対に捕まる。それでも声を上げ続けるタイの勇者たち。一方、在タイ日本大使は?

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先週、バンコクのど真ん中MBK前のSky Walkで、数十人規模の反政府抗議集会が開かれた。2014年のクーデーター以降、軍事政権は5人以上が集まる集会を禁止している。集会を開けば必ず捕まる。それでも声を上げ続ける彼らの勇気には、本当に頭が下がる。

ただ、逆に言えば、それでも声を上げなければならないほど、彼らは怒っているのだ。傍若無人の軍事政権にだ。選挙で選ばれた民選内閣を軍事力でぶっ潰し、18カ月で退陣するとしていたものの、あれから4年も経とうとしているのに、いまだに選挙の目途さえ立たない状況だ。

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 マイクを握るタマサート大生の彼(Rangsiman Rome)、何度も見たことがある顔だ。悪徳軍事政権による脅し、拘留、そして逮捕を何度も経験している彼は、それでも命がけで声を上げ続ける。

日本のように、警察官にがっちりと守られた中で行うデモ活動とは、根本的に構造が異なる。 日本は本当にいい国だと思う。誇りに思う。

すでに軍政は、抗議集会を主導した7人を扇動罪などで起訴すると発表している。それでもなお、彼らは声を上げ続ける。昨日、サイアムパラゴン前で、無言の抗議集会が実施された。在タイ日本大使館は緊急メールを送信しているようだが、その内容がなんともビミョウー。

一部報道によると、本日(2月1日)午後6時前後に、サイアムパラゴン前において反政府系一部活動家による抗議行動が計画されているとのことです。在留邦人および旅行者の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の関連情報の入手に努めるとともに、可能な限り集会には近づかない等、安全確保に十分注意を払って下さい。

大使館の役人は、「民主主義」をどう考えているのか。ちなみに、在タイ日本大使の佐渡島志郎は、1年前、現地の日本語フリーペーパーに寄稿した新年の挨拶の中で、クーデターを主導し、勝手に首相を名乗るプラユットを「本当によくやっている」と高評価を与えた男だ。

プラユットらが何をやっているのか、この男は本当にわかっているのか。もしわかったうえであの発言をしているのなら、基本的人権の尊重、民主主義、表現の自由においてコンセンサスが取れている日本の代表者として、問題ではないか。

もし、プラユットらが行っている悪事の数々を知らないのなら、ちゃんと仕事をしろ。

先月、民主主義などを訴える活動(基本的に歩き続けるだけの活動)「WE WALK」を主宰した8名が警察に事情聴収を受けた際、ドイツ大使館など数カ国は、状況を把握するために外交官を現場に送っている。

「WE WALKのどこに違法性があるのか、私は理解できない。表現の自由、運動の自由の範囲だ。私はタイ警察から今回の件に関して説明を受けたい」(ドイツ外交官アレキサンダー・ノワク)

佐渡島よ、「本当によくやっている」はないだろ!!

祖国を捨て国外へ、不敬罪容疑でまた一人…

 

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軍政の脅しに屈せず、命がけで声を上げ続けたChanoknan Ruamsap。

2016年12月、英BBCが報じたワチラロンコンの経歴に関する記事をFacebookでシェアしたこと不敬罪に当たるとして、コンケン大学の学生が逮捕された。あれから約1年、同記事をシェアした一人Chanoknan氏が、不敬罪容疑で出頭を求められた同日、タイを出国した。若干25歳。未来ある若者が、あのボケのおかけで二度と祖国に戻ってこられないかもしれない。

彼女は事実上の亡命先となる国で、自身のFacebookに苦しい思いの内を語っている。出頭要請の手紙を受け取ってから人生最大の決断を下すのに30分の時間しかなかったこと。その後両親に別れを告げ、その5時間後にタイを出国したことなどを綴っている。

Translation of post by Chanoknan Ruamsap, who like Pai Daodin was just charged 112 for sharing the BBC news article

prayforthailand.hatenablog.co

国王の悪事を隠蔽するためだけに存在する不敬罪。当の本人は、ドイツで200人の家来を奴隷状態に置き、スキーをしたり、サイクリングをしたりと、ただ遊んでいるだけ。

このバカのために、どれだけ多くの人々が地獄の苦しみを味わっていることか…。

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宿敵BILD紙にまたも捕獲されてしまったタイ国王。2018年1月

 

「ドイツ人にも土下座を強要、部屋にヒットラーの肖像画」仏ルモンド紙報道

ワチラロンコンがドイツのミュンヘン空港に隣接するヒルトンホテルに好んで滞在していることは、当ブログでもお伝えしてきた。ただ、現在は、ドイツ国内に2つあるヤツの邸宅でほとんどの時間を過ごしているため、ヒルトンにはほとんどいないようだ。

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ミュンヘン空港と言えばこの写真。2016年7月

フランス・ルモンド紙は1月5日付の記事で、ヒルトン・ミュンヘン空港の元従業員の証言を掲載するとともに、ヤツのこれまでの異常な行動の数々を紹介している。

元従業員の証言以外の部分は、これまでに数多くのメディアが触れてきた内容だ。2014年から2015年にかけて3人の側近が殺されたこと、1987年来日時の騒動とその復讐行為、2007年に流出した衝撃動画、Wikileaksによって暴露された在タイ米国大使主催パーティでの異常行動など。これらのことは、あまりにも知られたことなのでここでは触れないが、元従業員の証言は初耳なのでご紹介しよう。

元従業員の話によると、ヤツがヒルトンにやってくる際、ベルリンのタイ大使館から連絡が入るのはいつも到着の数日前だったようだ。大量の荷物が運び込まれ、ホテルの大部分を占領したという。複数の愛人の姿もあったようだ。ヤツの側近はドイツ人従業員にさえ、ヤツの前でひれ伏す土下座行為を迫ったものの、ホテル側はこれを拒否。ただ、ヤツの目を見たり、話しかけたりしないことには同意したという。

「彼は生き神様として扱われ、お付きの者たちは、彼の目の動きから、彼が欲しているものを察知しなければならないようだ」と別の人物の証言もルモンド紙は紹介している。

ヤツの部屋には、彼のコレクションである車の写真がいくつも飾られていたようだが、ある日、女性従業員がヤツの部屋にヒットラー肖像画が掲げられているのを発見。ホテル側はタイ側の代表者に肖像画の撤去を求めたという。

まあ、ヤツがヒットラーを崇敬していたとしても、私は全く驚かない。むしろ当然だろう。まさか、やつがマザー・テレサを慕うなどあり得ないし。

このバカの暴走を止めるにはどうすればよいのか。日本は対タイ貿易額で中国に抜かれたものの、たしか、投資額ではいまだトップにいる。タイに最も影響力のある国の一つと言っても過言ではない。昨年9月、世耕経済産業大臣が600名からなる日本企業の関係者とともにタイを訪問し、独裁者プラユットらと面会した。

タイとの経済的結びつきを深めるのはいいことだと思うが、日本企業の方々にはぜひ、ワチラロンコンが現在進行形で犯す数々の非人道的行為を知り、そして、その極悪行為の隠蔽に努める軍事政権の実態を知ったうえで、ビジネス上の決断をしていただきたいと切に願う。

カルト国家タイ王国

変態国王と悪徳軍事政権が支配する現在のタイにおいて、これら両者の批判を表立ってすることは、相当のリスクが伴う。特に変態国王に関しては、批判どころか、少しでもマイナスな発言や態度を示すだけで万能「不敬罪」が発動され、密室の裁判により豚箱行きとなる。

現在のタイは全体主義国家であり、独裁であり、そしてカルト国家である。完全に常軌を逸した変態国王を、熱狂的に崇拝することを国民に強制し、それに異議を唱えたり、唱える構えを見せるものは「国家安全保障への脅威」とみなされ、処罰される。

ところで、伝家の宝刀「不敬罪」がタイにおいて万能とはいえ、現代の人類の価値観では完全に否定されているため、タイ当局から不敬罪容疑をかけられたとしても、容疑者が外国にいるのなら、当然ながら当局は手出しができない。タイ国内の異端児を拷問することなど屁でもないが、国外で声を上げる異端児に対しては、あの手この手を使って口封じに躍起となるが、基本的にはヤツらの思い通りにはならない。

「国家安全保障への脅威」。独裁者プラユットが度々口にする言葉だ。まともな国家であれば、核兵器開発に精を出す某国やテロリスト集団に対して用いる言葉だが、カルト国家タイ王国では、変態国王の真実がバレそうになるときに用いられる。

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これらの写真や動画が世界を駆け巡ったとき、何度「国家安全保障への脅威」が連発されたことか。国民を欺く大嘘で塗り固められたタイ王室とそれを支える軍事政権。両者が手を取り合うとカルト国家が誕生する。

2014年のクーデーターから3年半が経った。18ヵ月で退陣するとしていた軍事政権はいまだに権力の中枢に在って、大嘘隠しに余念が無い。たとえ2018年に総選挙があったとしても、状況が劇的に変わることはない。軍政が作り上げ、バカ国王が勝手に修正をした現憲法下でまともな民主国家は誕生しないのだ。

ドイツ紙「タイ国王が周辺住民とトラブル」と報道

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プミポン前国王の葬式を終え、12月10日(11日との情報も)にドイツに戻ったバカ国王。それから1週間も経たぬうちに、またしても、ヤツらしいアホなニュースで紙面を飾ってくれた。

ドイツのミュンヘナー・メルクーア紙によれば、ドイツ・バイエルン州トゥッツィンのヤツの邸宅周辺の住民との間でトラブルが発生しているという。

邸宅の敷地は5,600平方メートルで、1200万ユーロ(約16億円)でヤツが購入したもの。邸宅は歩道を挟み湖に面しており、夏には海水浴をする人々で賑わうという。

そんなロケーションにあるヤツの邸宅には、湖の方に向けていくつもの監視カメラが設置してあり、当局に周辺住民から苦情が寄せられているようだ。監視カメラは木々に設置してあったり、黒いネットで覆われた中に設置してあったりと、バレないように子細工をしているところがヤツらしくて笑える。

同紙によれば、この邸宅は10月24日にタイ王国総領事館および総領事の住まいとして認可されたため、治外法権により当局が手出しすることは難しいようだ。

同記事では、管轄する市の市長のコメントも紹介されているが、これがまた笑えるので最後に紹介しておく。

「私が知る限り、国王はトゥッツィンではなく、フェルダッフィンに住んでいる。彼のトゥッツィンの邸宅はタイ領事館として機能しているため治外法権区域に当たる。(中略)もし、暗殺者がスピードボートで近づいてきたとしたら。。。湖側は国王にとって危険だ。国王は自身を守るための権利を有している。我々は、彼に敵がいることを承知している」

この悪魔がいることで、どれだけの人々が地獄の苦しみを味わっていることか。この市長さんに、ヤツの悪事の数々を知ってもらいたい。